まず朝は、ホテルから徒歩5分の障害者(青少年)特殊教育施設「イーダーメン(Egedammen)」に行ってきました。
この団体全体としては
・障害を持つ青少年の教育
・ADHDを扱う教育、大人の短期中期の教育
・アクティビティー
の三つの部門から成り立っているそうですが、最後のアクティビティーは今月合併したばかりだそうです。
今日見学した場所では、年間400~500人の生徒が学習をしていて、スタッフは約90人だそうです。初等教育を修了した障害を持つ青年がここへ進学し中等教育として三年間の学習する部門と社会で生活を送る上で学習面で困ることがある30歳以下の人を対象に一週間から長いものだと一年間のプロジェクトを行う部門があるそうです。障害者には見えない人から、重度の障害を持つ子供までがここで学習しており、それぞれのレベル、必要に応じた学習を行っていました。同じ教室内であっても一人一人が自分のしたい学習をするスタイルでだいぶ日本とは違った印象を受けました。
見学後は、宿舎に戻り、昼食を食べました。その後、徒歩で統合デイケア施設(保育所+幼稚園)「ファーベラーデン(Farveladen)」に行って来ました。
ここは0歳児から6歳児までがいる保育園のような場所で、朝6時45分から17時まで開いているそうです。日本人の視点からすると17時に閉まってしまうのは短いように思いますが、こっちの国では、正社員が37時間労働で、残業もない国なので両親のどちらかは17時には子供を迎えに行けるケースがほとんどだそうです。また、市内には19時まで開いている統合デイケア施設もあるので、17時に迎えにいけない家族の場合はそちらに預けるそうです。とても広い施設に50人くらいの園児で、常勤スタッフは12名、そのうち6名が有資格だそうです。デンマークの幼児教育方針として、怪我をする危険があるからさせないではなく、させられることはさせるというものがあるらしく、木登りなどもさせるそうです。しかし、親からの苦情はとても少ないそうです。
ファーベラーデンに行く途中に大きな草刈機を見ました。刈ったばかりの草の匂いと青空の空気でとても気持ちよかったです。
その後は、再度宿舎に帰り、小島ブンゴード孝子さんの講演を二時間ほど聞きました。デンマークの福祉の歴史などについて学びました。改めて、気が引き締まる思いでした。その後は、夕食を食べて、スーパーに行き、自由時間になりました。
明日は、障害児を受け入れている公立義務教育学校内の成人障害者特別プロジェクトと成人障害者通所施設(Center for Job og Oplevelse Højvangen)とヒレロド市高齢者アクティビティーセンター「グロンネゲーデセンター(Groennegadecentret)」に視察に行った後、フレデリクスボー城(Frederiksborg)という歴史博物館に見学に行く予定です!